大根
静岡県浜松(三方原)は、なんと年間1万トンも作っている大根の産地です。
大正時代に和歌山県から種が持ち込まれ、じゃがいもの裏作として作られたのが始まりと言われています。
そんな三方原の大根は辛みが少なく、多汁で甘く、緻密(ちみつ)な肉質で、とても評価が高く、現在は調理用品種が広い地域で作られています。
じゃがいも(馬鈴薯)
温暖な気候を生かして、赤土と太陽の光をいっぱいに受けて育ったじゃがいも、その名も三方原馬鈴薯(ばれいしょ)です。
でんぷんも豊富、肌も綺麗なことから、高品質な馬鈴薯として全国で高い評価を受けています。
「皮まで美味しい」、「男爵のいい所が詰まった美味しさ」が特徴的な馬鈴薯は、高血圧予防や免疫力の向上などにも期待があります。
一年の流れ
1月後半~2月 じゃがいも種まき
一般に春と秋に収穫時期を迎えますが、三方原馬鈴薯の旬は初夏です。
畑は、十分に根を広げて養分を吸収できるよう深く耕します。
3月頃 黒マルチ掛け
種芋を植える1週間程前に、畑を良く耕し畝を高めに立て、黒マルチを張ります。
黒マルチを使うと、雑草を抑制でき、地温を上げて収穫を早めることができます。
じゃがいもをたくさん収穫するには、芽かき作業も欠かせません。
4月頃~ 芽かき
一つの種芋から5~6本の芽が出てきますが、すべての芽を成長させてしまうと、小さい芋ばかりになってしまうので、芽かきをして芽の本数を減らしていきます。
一般的には茎の丈が10cmほどに伸びたころに、太くて丈夫な茎を2~4本だけ残して、ほかの茎を掻き取ります。
5月中旬~7月下旬 じゃがいも収穫
試し掘りをして、しっかりとじゃがいもが育っていたら、天気の良い日に収穫します。
茎を全て刈り取ってマルチを剥がし、株から少し離れたところで下から持ち上げるように掘り起こしていきます。
畑で乾かしてから、日の当たらない風通しのよいところで保存し、「皮まで美味しいでんぷん豊富なじゃがいもが完成します♪
8月中旬 大根種まき
夏も終盤になると次は、大根の栽培へとうつっていきます。
大根は根が非常に深く伸びるので、耕土が深く保水力があり、排水性が良い畑が適しています。
9月頃 間引き
本葉2枚になった頃に1回目の間引きをし、葉の形が良いものを残して3本に間引きます。
本葉5~6枚の頃に2回目の間引きをして1本立ちに、除草をかねて2〜3回、中耕と土寄せをします。
10月中旬~12月下旬 大根収穫
収穫適期になると地上に大きく飛び出してくるので、そのタイミングで収穫を始めます。
私達が育てているのは、葉の部分以外は「全て真っ白な太く長い大根」です。
その後は工場にて選別、塩漬け加工をし、さらに業者加工を経てべったら漬けや、たくあんなどとして食卓へ登場しています♪